“風狂（ふうきょう）” の例文

名目は「風狂（ふうきょう）」ということになっているが、実際は世継ぎ争いであって、妾腹（しょうふく）の子の栄之進を世子にするため、彼が追われたというわけなのである。

若殿女難記 (新字新仮名) ／ 山本周五郎(著)

“風狂”の意味

《名詞》

精神に異常を来していること。瘋狂。

異常な振る舞い。

世間を気にせず、風雅に徹すること。
(出典:Wiktionary)

“風狂”の解説

風狂（ふうきょう）は、中国の仏教、特に禅宗において重要視される、仏教本来の常軌（戒律など）を逸した行動を、本来は破戒として否定的にとり得るものを、その悟りの境涯を現したものとして肯定的に評価した用語である。禅宗とともに日本にも伝わり、一休宗純がその代表者である。
本来、風狂という用語は仏教語ではない。「風」字も「狂」字と同様に風疾あるいは瘋疾の意味である。瘋癲や癲狂と同義語である。雅やかで世俗を超越したさまを表す「風流」とは本来、用法が異なっている。但し、日本では、江戸時代になって、松尾芭蕉の俳風に用いられたりして、風流と同義語の如く扱われるようになった。
(出典:Wikipedia)

風	常用漢字 小２ 部首:⾵ 9画
狂	常用漢字 中学 部首:⽝ 7画