“びた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
68.4%
25.0%
2.6%
飛田2.6%
唖銭1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
競争に負けたジャップにはびた一文だって有りゃしないんだろう。——テーブルに向って腰かけたメリケン兵の眼には彼への軽蔑があった。
氷河 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
ちょろりとせしめて出て行ったきり、色町へ入りびたって、七日も十日も帰らなかったことなども、今さらのように言い立てられた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
今はびた一文無くしてしまつたのでたゞ不機嫌に黙り込んで饑じさを顔に物言はせてゐる子供たちの中に交つて狂乱したやうに坐つてゐなければならないやうな目に合はせて引上げるのであつた。
「どや、遊んで行こうか。ここは飛田びた一の家やぜ」
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
学問がくもん智識ちしき富士ふじやまほどツても麺包屋ぱんやには唖銭びた一文いちもん価値ねうちもなければ取ツけヱべヱは中々なか/\もつてのほかなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)