“のどぶえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
喉笛66.4%
咽喉笛23.6%
咽笛4.5%
咽喉1.8%
喉吭1.8%
0.9%
吭笛0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その喉笛のどぶえには娘がえりに刺した筈の針がささっている、娘は悲鳴をあげると地にくずおれた、従者たちは叫びをあげて逃げ散った。
片腕の影がすすり泣いていると思ったのは耳のあやまりで、ケケケッ! と、けもののように咽喉笛のどぶえを鳴らして笑っていたのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と云う所を、押倒しざま林藏が差して居ました小脇差を引抜いて咽笛のどぶえへプツーリ突通つきとおす。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
というも構わず手元へ引寄せ、お賤の咽喉のどぶえへ鎌を当てプツリと刺し貫きましたからたまりません、お賤は悲鳴を揚げて七顛八倒の苦しみ、宗觀と音助はびっくりし
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
衆と共にあやしみとゞまりてうちまもりゐたりしが、その外部そとことごとく紅なる喉吭のどぶえを人よりさきにひらきて 六七—六九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
右の手はアリスチドののどぶえを掴んでゐる。周囲まはりの人がなか/\その手を吭から放すことが出来なかつた。
センツアマニ (新字旧仮名) / マクシム・ゴーリキー(著)
紐をゆるめてね返るまでには、半分は本気で半分は笑談じょうだんのような無言の争闘がしばらく続いたが、起きあがってみると、ぐったりとした吭笛のどぶえのところは
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)