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咽笛
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のどぶえ
ふりがな文庫
“
咽笛
(
のどぶえ
)” の例文
灰にして、破れかぶれになっている旅川周馬だ。さ、おれに指でもさすなら、差してみろ、その代りにゃ、貴様が一足ふみ出す前に、お千絵の
咽笛
(
のどぶえ
)
を突きぬいてくれる
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と云う所を、押倒しざま林藏が差して居ました小脇差を引抜いて
咽笛
(
のどぶえ
)
へプツーリ
突通
(
つきとお
)
す。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
間
(
ま
)
がな、
隙
(
すき
)
がな、牝の姿が立違うて、ちょっとの間見えぬでも、
噛
(
か
)
みついて、
咽笛
(
のどぶえ
)
を
圧伏
(
おしふ
)
せるようにゃ、気精を
揉
(
も
)
んだは何のためや、お冬おのれが、ここな、この、木彫師、直槙。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「相棒は氣が變つた。左吉松の匕首を取上げると、後ろから馴々しく近寄つて、自分で自分を縛つて居る左吉松の
咽笛
(
のどぶえ
)
を、一と思ひに掻ききり、二千五百兩の小判を
渫
(
さら
)
つて逃げ出してしまつた」
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
所が悲しい事には支那人の頭は前の方を
剃
(
すっ
)
て居るから旨く届かぬ僅に指先で四五本
握
(
つかん
)
だが其中に早や支那人の長い爪で
咽笛
(
のどぶえ
)
をグッと握まれ且つ眉間を一ツ
切砕
(
きりくだ
)
かれウンと云って仰向に
脊
(
うしろ
)
へ倒れる
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
咽
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
笛
常用漢字
小3
部首:⽵
11画
“咽”で始まる語句
咽喉
咽
咽喉笛
咽喉仏
咽喉元
咽喉首
咽元
咽頭
咽泣
咽喉部