“にくだん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肉団66.7%
肉弾33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この男木作りかとそしる者は肉団にくだん奴才どさい御釈迦様おしゃかさまが女房すて山籠やまごもりせられしは、耆婆きばさじなげ癩病らいびょう接吻くちづけくちびるポロリとおちしに愛想あいそつかしてならんなど疑う儕輩やからなるべし、あゝら尊し、尊し
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
自分は常にあの弾丸とあの硝薬せうやくとあの毒瓦斯ガスとそれからあの肉団にくだんと鮮血とが、我々人類の未来の運命に、の位の貢献をしてゐるのだらうかと考へる。さうしてる時は気の毒になる。
点頭録 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
縮毛の大男と、若い水夫とが、野獣のようなうめきを立てて、たちまち、肉弾にくだんあいすさまじい格闘をはじめた。よくの深い水夫たちは、二人の勝敗如何いかにと、血眼ちまなこになってこの格闘を見守っている。
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)