“なび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナビ
語句割合
99.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カバ、カバ、カバと蹄の音が、あたりの木立ちへ反響し、空を仰げば三筋の煙りが、浅間山からなびいていた。と、突然武士がいった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
良公からお前のことを聞いた時、女なんて到る処で招かずともなびいてくるものと、永い間己惚うぬぼれていた夢が一ぺんにさめてしまった。
一本刀土俵入 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
むねを、萌黄もえぎこぼれ、むらさきれて、伊達卷だてまきであらう、一人ひとりは、鬱金うこんの、一人ひとり朱鷺色ときいろの、だらりむすびが、ずらりとなびく。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お稲の髪の、乱れてなびく処をのう。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)