“マゼラン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
摩世25.0%
25.0%
摩世瀾25.0%
摩世闌25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春日の安天アンデスの峰の頂は雪をのせ、あけがたの空に摩世マゼラン海峡の風が吹く。勝景を探求して吟詠は袋にみち、月に酒を酌み、雲を見ては杯を傾けるうちに酒費もかさむ。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
くだかんばかりに、風は摩世マゼラン海峡のあいだからきたる。船のベッドに横たわる人々はみな船酔いに苦しみ、海どりが舞い上がって行くかと思えばめぐりかえってくる。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(南の極まるところの風浪は高くして航海し難く、よろずの船は晴れを待ってこの海峡の港にとどまる。往年のマゼラン氏の心中を思いみるに、帆一つに死を賭してこの航路を開いたのである。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(船は湾に入って波もようやくおだやかに、春の草が林や丘山に満ちている。山の頂にはなお残雪が見え、風はさむざむと摩世瀾マゼラン海峡に吹いている。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
(十一、摩世闌マゼランの夜雨(南米) 多くの湾がそれぞれ曲線を描いて峰々をめぐり、夢のうちの知らぬままに狂浪をつき破って船は進む。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)