“でいがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
泥岩66.7%
泥眼33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところがつぎの日救助係がまるでちがった人になってしまい、泥岩でいがんの中からは空想よりももっとへんなあしあとなどが出てきたのです。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
その水へ半分顔をひたしておよぎながら横目よこめで海岸の方を見ますと、泥岩でいがんの向うのはずれは高い草のがけになって木もゆれ雲もまっ白に光りました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
イギリス海岸には、青白い凝灰質ぎょうかいしつ泥岩でいがんが、川に沿ってずいぶん広く露出ろしゅつし、その南のはじに立ちますと、北のはずれにる人は、小指こゆびの先よりもっと小さく見えました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
今日は三年生は地質ちしつ土性どせいの実習だった。斉藤さいとう先生が先に立って女学校のうら洪積層こうせきそうだい泥岩でいがん露出ろしゅつを見てそれからだんだん土性を調しらべながら小船渡こぶなと北上きたかみきしへ行った。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
小面こおもてや若女やぞうの面などはわけても大好きでございます。でも鉄輪かなわの生成や、葵の上の泥眼でいがんや、黒塚に使う近江おうみ女などは、凄味すごみがありまして恐ろしゅうござります
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)