泥岩でいがん)” の例文
ところがつぎの日救助係がまるでちがった人になってしまい、泥岩でいがんの中からは空想よりももっとへんなあしあとなどが出てきたのです。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
その水へ半分顔をひたしておよぎながら横目よこめで海岸の方を見ますと、泥岩でいがんの向うのはずれは高い草のがけになって木もゆれ雲もまっ白に光りました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
イギリス海岸には、青白い凝灰質ぎょうかいしつ泥岩でいがんが、川に沿ってずいぶん広く露出ろしゅつし、その南のはじに立ちますと、北のはずれにる人は、小指こゆびの先よりもっと小さく見えました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
今日は三年生は地質ちしつ土性どせいの実習だった。斉藤さいとう先生が先に立って女学校のうら洪積層こうせきそうだい泥岩でいがん露出ろしゅつを見てそれからだんだん土性を調しらべながら小船渡こぶなと北上きたかみきしへ行った。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しばらくやすんでから、こんどはみんなで先生について川の北の花崗岩かこうがんだの三泥岩でいがんだのまではいったんだ地質ちしつや土性のところを教わってあるいた。図はつぎの月曜までに清書せいしょして出すことにした。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)