“たいじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大城44.4%
退場22.2%
大尉11.1%
太上11.1%
太常11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸の大城たいじょう炎上のとき幼君を守護して紅葉山もみじやま立退たちのき、周囲に枯草の繁りたるを見て非常の最中不用心ぶようじんなりとて、みずから腰の一刀をぬいてその草を切払きりはら
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
糟谷かすやがぼんやりしていると、場長はじめおおくの事務員じむいんは、みんな書類しょるいをかたづけて退場たいじょうの用意をする。そのわけがわからなかったから、糟谷はうろたえてきょろきょろしている。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
唐の大尉たいじょう李徳裕りとくゆうの邸へ一人の老人がたずねて来た。老人は五、六人に大木をかせていて、御主人にお目通りを願うという。
観ずるは見るがためではない。太上たいじょうは形を離れて普遍の念に入る。——甲野さんが叡山えいざんに登って叡山を知らぬはこの故である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
丞相じょうしょう公孫賀こうそんが御史大夫ぎょしたいふ杜周としゅう太常たいじょう趙弟ちょうてい以下、誰一人として、帝の震怒しんどを犯してまで陵のために弁じようとする者はない。口を極めて彼らは李陵の売国的行為をののしる。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)