“だいい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大尉50.0%
大伊50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何が待つか、ともかくもとその翌日、林冲は正装して宝刀をたずさえ、迎えの者とともに、大尉だいいの公邸に出向いた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これなん、かつての毬使まりつか高毬こうきゅう、いまでは殿帥府でんすいふ大尉だいいにして徽宗きそうの朝廷に飛ぶ鳥落す勢いの高俅こうきゅうであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、帝の重用ちょうようはいよいよ厚く、彼の上には栄進が待つばかりで、やがて幾年ともたたないうちに、殿帥府でんすいふ大尉だいい(近衛の大将)とまでなりすましてしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このあいだに二人、高輪の「大伊だいい」と浅草あべ川町の兼六が川越まで弔問に来た。大伊の伊吉は亡き留造の弟分で、茂次は小さいじぶんから「高輪のおじさん」と呼んでいた。
ちいさこべ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)