大尉だいい)” の例文
何が待つか、ともかくもとその翌日、林冲は正装して宝刀をたずさえ、迎えの者とともに、大尉だいいの公邸に出向いた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これなん、かつての毬使まりつか高毬こうきゅう、いまでは殿帥府でんすいふ大尉だいいにして徽宗きそうの朝廷に飛ぶ鳥落す勢いの高俅こうきゅうであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、帝の重用ちょうようはいよいよ厚く、彼の上には栄進が待つばかりで、やがて幾年ともたたないうちに、殿帥府でんすいふ大尉だいい(近衛の大将)とまでなりすましてしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)