“そうろく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荘六16.7%
僧禄16.7%
宗六16.7%
宗泐16.7%
惣六16.7%
惣録16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私もその声に、ハッキリと目がめました。ハッと思ってそばを見ると、一緒にいた筈の兄の荘六そうろくの姿が見えません。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「兄さん」と私は荘六そうろく脇腹わきばらをつつきました。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
政府は僧俗官吏にかかる便宜べんぎを与え、それから三大寺に対し茶とマルは申すには及ばず、僧侶に対しても一人平均六円位ずつの僧禄そうろくを与えるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
いちいちもっとも、お前の言葉に少しの無理もない。が、『禁制の賦』は三代前の一色家の主人あるじ、一色宗六そうろくという方が、『寝鳥ねとり』から編んだ世にも怪奇な曲で、あれを作って間もなく狂死したといわれる。
北固山ほっこざんを経てせる懐古の詩というもの、今存するの詩集に見えずと雖も、僧宗泐そうろく一読して、これあに釈子しゃくしの語ならんや、といしという。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
雪まぶれの外套を脱いだ寒そうで傷々いたいたしい、うしろから苦もなくすらりとかぶせたので、洋服の上にこの広袖どてらで、長火鉢の前に胡坐あぐらしたが、大黒屋惣六そうろくなるもの
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「これは例の妙応寺でござろう、青坂山、曹洞宗、西美濃の惣録そうろく——開山は道元禅師の二世莪山和尚。今須の城主長江八郎左衛門重景の母、菩提ぼだいのために建立こんりゅう——今、伏見の宮の御祈願所」
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)