“寝鳥”のいろいろな読み方と例文
旧字:寢鳥
読み方割合
ねとり80.0%
ねどり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の足音に驚かされたのか、路ばたの梢から寝鳥ねとりが二、三羽ばたばたと飛び立った。人間の声はどこからも響いてこなかった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
此様な記憶があるので、デカは蛇を恐るゝのであろう。多くの猫は蛇を捕る。彼が家のトラはよく寝鳥ねとりってはむしゃ/\喰うが、蛇をまだ一度もとらぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
彼が山へ寝鳥ねどりでも捕えに行こうと思って、月明りをさいわい、部落の往来を独りぶらぶら歩いていると、誰か笛を吹きすさびながら、薄いもやりた中を、これも悠々と来かかるものがあった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)