“ねどり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宿鳥60.0%
寐鳥20.0%
寝鳥20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黯青あんせいに光る空。白く光る水。時々ポチャンと音して、魚がはねる。水際みぎわの林では、宿鳥ねどりが物に驚いてがさがさ飛び出す。ブヨだか蚊だか小さな声でうなって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
寐鳥ねどりの羽音一つしない、かかる真夜中に若いおんなが。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼が山へ寝鳥ねどりでも捕えに行こうと思って、月明りをさいわい、部落の往来を独りぶらぶら歩いていると、誰か笛を吹きすさびながら、薄いもやりた中を、これも悠々と来かかるものがあった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)