“せんば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
船場63.6%
千把9.1%
千晩9.1%
仙場4.5%
仙波4.5%
川馬4.5%
瞻波4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北組、南組とは大手前おほてまへ本町通ほんまちどほり北側、船場せんば安土町通あづちまちどほり西横堀にしよこぼり以西は神田町通かんだまちどほりさかひにして、市中を二分してあるのである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかし名まえだけではなく、じっさいにも木なりかやなりを千把せんばくので、労力だけとしても容易なことでない。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
三二 千晩せんばだけは山中にぬまあり。この谷は物すごくなまぐさのするところにて、この山に入り帰りたる者はまことにすくなし。昔何の隼人はやとという猟師あり。その子孫今もあり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その使いの者は、仙場せんば甲二郎こうじろうという男であったが、彼はびっくりしてきもをひやし、その場へどすんと尻餅をついたくらいだ。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
箕島みのしま仙波せんば京山きょうやまの三人が、共謀して、宝石専門の盗賊となったのも、あながち酒色に費す金がほしいばかりでなかったのであります。
稀有の犯罪 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
しん乾隆けんりゅう二十六年のことである。虎邙こきゅうに乞食があって一頭の狗熊くゆうを養っていた。熊の大きさは川馬せんばのごとくで、のような毛が森立している。
揚州優婆塞うばそく潘仙童、胡国人安如宝、崑崙国人軍法力、瞻波せんば国人善聴、その他を合わせてすべて二十四人であった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)