“すみえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
墨絵44.4%
墨画38.9%
澄江11.1%
墨江5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、墨絵すみえかれたまちは、くろて、まち屋根やねあかめて、夕焼ゆうやけのそらが、ものがなしくえていたのです。
遠方の母 (新字新仮名) / 小川未明(著)
何の苦心もなく一抹いちまつしたかのような墨画すみえかぶらであったが、見入っていると、土のにおいが鼻をつくばかり迫って来る。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いろいろ考えたうちに一番感じたのは、自分がこんな泥だらけの服を着て、真暗なあなのなかにしゃがんでるところを、艶子つやこさんと澄江すみえさんに見せたらばと云う問題であった。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
墨江すみえの耳には、世間の物音が、羨ましく聞えてくる。藪向うの屋敷でする朝からの稽古鼓けいこつづみや、歌舞伎町かぶきまちの遠い太鼓の音や——。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)