“すみのえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スミノエ
語句割合
住吉55.6%
墨江22.2%
住江11.1%
澄江11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「春の日の霞める時に、住吉すみのえの岸に出で居て、釣舟のとをらふ見れば、いにしえの事ぞおもはる」と歌い出し、浦島の子が海神のたえなる殿に神のおとめと二人いて、老いもせず死にもせずに
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「吾、汝が命の、もし墨江すみのえなかつ王とおやじ心ならむかと疑ふ。かれ語らはじ」とのりたまひしかば、答へて曰さく、「僕はきたなき心なし。墨江の中つ王とおやじくはあらず」
住江すみのえの岸か、明石の浜か、———にもかくにも、それ等の名所の絵ハガキで見覚えのある枝振りの面白い磯馴松そなれまつが、街道のところどころに、鮮かな影を斜に地面へ印している。
母を恋うる記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
常世島とこよしま国なし建てて、到り住み聞き見る人は、万世よろずよ寿いのちを延べつ、故事ふることに言ひつぎ来る、澄江すみのえの淵に釣せし、きみの民浦島の子が、あまに釣られ来りて、紫の雲たなびきて、時のまにゐて飛び行きて
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)