“すべりお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
滑落33.3%
滑降33.3%
辷落33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弦月丸げんげつまる出港しゆつかうのみぎりに檣燈しやうとう微塵みじんくだけたのをて『南無阿彌陀佛なむあみだぶつこのふねにはみいつてるぜ。』とつぶやいた英國エイこく古風こふう紳士しんし甲板かんぱんから自分じぶん船室へやまんとて昇降口しようかうぐちから眞逆まつさかさま滑落すべりおちてこし
竹から竹を傳はつて枳殼垣からたちがきを越え、しひ滑降すべりおりて、下の往來に立つたのは、思ひも寄らぬ見事な體術です。
これは外套の頭巾ばかりを木菟みみずくに被って、藻抜けたか、辷落すべりおちたか、その魂魄こんぱくのようなものを、片手にふらふらと提げている。渚に聞けば、竹の皮包だ——そうであった。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)