“じんくん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仁君66.7%
人君33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ聖代せいだいには麟鳳りんほう來儀らいぎ仁君じんくんの代には賢臣けんしんあつまるとうべなるかな我がてう徳川とくがは八代將軍有徳院殿いうとくゐんでんの御代に八賢士あり土屋相摸守つちやさがみのかみ松平右近將監まつだひらうこんしやうげん加納遠江守かなふとほたふみのかみ小笠原若狹守をがさはらわかさのかみ水野山城守みづのやましろのかみ堀田相摸守ほつたさがみのかみ大岡越前守おほをかゑちぜんのかみ神尾若狹守かんをわかさのかみ是なり然るに其有徳院殿の御代享保きやうほ二年大岡越前守町奉行ぶぎやうと成始めて工夫のさばきあり其原因を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ここにおわすおんかたは、おさっしのとおり、伊那丸君であります。天下の武将のなかでも徳川とくがわどのは仁君じんくんとうけたまわり、おん情けのそでにすがって、若君のご一身を
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
学の権威けんいについて云々うんぬんされては微笑わらってばかりもいられない。孔子は諄々じゅんじゅんとして学の必要を説き始める。人君じんくんにして諫臣かんしんが無ければせいを失い、士にして教友が無ければちょうを失う。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「神仏は神仏を信ずる者にのみ、そのあらたかの加護を与うるものじゃ。……人君じんくんに忠節を尽くす者は、その全き同じ至誠を以て、神仏を信じあがめるものじゃ」と、親王様にはおごそかに仰せられた。
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)