“じょうぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
情誼69.1%
定規18.5%
定木9.9%
冗戯1.2%
情偽1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徳川時代の長脇差と同じような情誼じょうぎの世界をつくりだし義理人情で才能を処理して、会社員よりも会社員的な順番制度をつくっている。
白痴 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
紅殻べにがら塗りのかまちを見せた二重の上で定規じょうぎを枕に炬燵こたつに足を入れながら、おさんの口説くどきをじっと聞き入っている間の治兵衛。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それから鉛筆をとって、十幾つの見世物館の軒先から一間ばかりうしろの方に定木じょうぎを当てると、ズーと太い線を引いた。
皆、都会人とみえ、洗煉された会話のりのうちに、理智があり、冗戯じょうぎがあり、細かい神経も働いている。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またよしやその間に情偽じょうぎがあるとしても、相当の手続きをさせるうちには、それを探ることもできよう。とにかく子供を帰そうと、佐佐は考えた。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)