“じゃり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
砂利90.8%
沙利3.9%
砂礫2.6%
小砂利1.3%
邪吏1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ハッと思った途端に、私はこの時初めて、れと我心わがこころに帰って、気が付いてみると、そんな砂利じゃりの上に、横ざまに倒されている。
死神 (新字新仮名) / 岡崎雪声(著)
沙利じゃりを敷いた路は思うように歩けなかった。左側の街路とおりに沿うた方を低い土手にして庭前にわさき芝生しばふにしてある洋館の横手の方で犬の声がした。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「もっともこの砂礫じゃりじゃ、作物はだめだからね」
蒼白い月 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
柳の間をもれる日の光が金色こんじきの線を水のうちに射て、澄み渡った水底みなぞこ小砂利じゃりが銀のように碧玉たまのように沈んでいる。
河霧 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
邪吏じゃりらし、年税の過少をただすなど、あらゆる政治にも心をそそいだので、都市地方を問わず、今やこの国こそ、楽土安民の相を、地上に顕観けんかんしたものと、上下徳をたたえない者はなかった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)