“ざり”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
砂利	50.0%
去	33.3%
砂礫	16.7%

砂利

自動車が庁舎の前のゆるい勾配（こうばい）を一気に駈け上ると、根賀地が第一番に広場の砂利（ざり）の上に降り立った。

空中墳墓 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)

去

「当前（あたりめえ）だあな。人つけ。誰が案内を置（お）き去（ざり）にして、先へ行く奴があるかい、何でい」

坑夫 (新字新仮名) ／ 夏目漱石(著)

砂礫

玉川砂礫（ざり）を敷きたる径（こみち）ありて、出外（ではづ）るれば子爵家の構内（かまへうち）にて、三棟（みむね）並べる塗籠（ぬりごめ）の背後（うしろ）に、桐（きり）の木高く植列（うゑつら）ねたる下道（したみち）の清く掃いたるを行窮（ゆきつむ）れば、板塀繞（いたべいめぐ）らせる下屋造（げやつくり）の煙突より忙（せは）しげなる煙（けふり）立昇りて

金色夜叉 (新字旧仮名) ／ 尾崎紅葉(著)