砂利ざり)” の例文
すると間もなく彼の立佇たちどまっていた処から四五本目の、古い枕木の一方が、彼の体重を支えかねてグイグイと砂利ざりの中へ傾き込んだ。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
自動車が庁舎の前のゆるい勾配こうばいを一気に駈け上ると、根賀地が第一番に広場の砂利ざりの上に降り立った。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
砂利ざり石に
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
そう思い詰め思い詰め急斜面の地獄をい登って来た彼は……しかし……平たい、固い、砂利ざりだらけの国道の上に吾児わがこと並んで立つと、もうソンナ元気は愚かなこと
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)