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沙利
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じゃり
ふりがな文庫
“
沙利
(
じゃり
)” の例文
微曇
(
うすぐもり
)
のした空に月があって虫の
音
(
ね
)
が一めんにきこえていた。
街路
(
とおり
)
には
沙利
(
じゃり
)
を敷いてあった。菊江はその
街路
(
とおり
)
を右の方へ往った。
女の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
沙利
(
じゃり
)
を敷いた路は思うように歩けなかった。左側の
街路
(
とおり
)
に沿うた方を低い土手にして
庭前
(
にわさき
)
を
芝生
(
しばふ
)
にしてある洋館の横手の方で犬の声がした。
女の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
もう夕陽に
彩
(
いろど
)
られた沖のほうから、
勇
(
いさま
)
しい
櫓声
(
ろせい
)
がして、吾れさきにと帰って来た漁船からは、魚を眼まぐろしくあげて、それを魚市場の
沙利
(
じゃり
)
の上へ一面に並べた。
妖影
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「児が出来て、ぴいぴい泣かれちゃ困るが、君は、お媽さんをもらうといいと思うね、そうすりゃあ気もちがかわって、いいよ、今晩だって、
沙利
(
じゃり
)
の上なんかに寝てて、体をこわすよ」
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
沙利
(
じゃり
)
置場に寝ていることは判ったが、場所が判らなかった。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
広巳は
道傍
(
みちばた
)
に積んだ
沙利
(
じゃり
)
の上に寝ている
己
(
じぶん
)
を見いだした。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
沙
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“沙”で始まる語句
沙汰
沙
沙漠
沙翁
沙魚
沙門
沙弥
沙汰止
沙河
沙原