“じご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爾後85.1%
耳語9.0%
事後3.0%
地子1.5%
自悟1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学校を卒業して二年目、父の死によって全く係累のなくなった三造が、その時残された若干の資産をもと爾後じごの生活の設計を立てた。
狼疾記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
の刻を過ぎてから、保さんは母と姉とに連れられて伊沢の家を出て帰り掛かった。途中で若党清助が迎えて、保さんに「陣幕が負けました」と耳語じごした。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
暴風雨になろうとして、なりそくねた波瀾はらんはようやく収まった。けれども事前じぜんの夫婦は、もう事後じごの夫婦ではなかった。彼らはいつの間にかわれ知らず相互の関係を変えていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「おまえさんにだ、庄屋と村名主、地子じご総代がいっしょに出ろということだ」源兵衛はこう云ってげん女の眼を見た。
蜆谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一、俳句の妙味はついに解釈すべからざるを以て各人の自悟じごを待つよりほかなしといへども、字句の解釈に至りてはもとより容易に説明し得べし。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)