“事後”の読み方と例文
読み方割合
じご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と仲人屋の宮地さんは禿げ上った額を叩いて首をすくめた。西川家へ報告に罷り出たのである。事後じご即夜そくやだから、運びの思わしかったほどが察しられる。
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
暴風雨になろうとして、なりそくねた波瀾はらんはようやく収まった。けれども事前じぜんの夫婦は、もう事後じごの夫婦ではなかった。彼らはいつの間にかわれ知らず相互の関係を変えていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)