“しんそつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真率83.9%
眞率12.9%
真卒3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは滑稽にあるいは壮大にあるいは真率しんそつにあるいは奇抜にあるいは人事的に十人十色なるを思へば、初めの我思案こそつたなかりけれ
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
かれ坂井さかゐいへに、たゞいやしくもまぬかれんとする料簡れうけんつた。さうして、その目的もくてきたつするために、はぢ不愉快ふゆくわいしのんで、好意かうい眞率しんそつちた主人しゆじんたいして、政略的せいりやくてき談話だんわつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
お延にお延流の機略きりゃくがある通り、彼には彼相当の懸引かけひきがあるので、都合の悪いところを巧みに省略した、誰の耳にも真卒しんそつで合理的な説明がたやすく彼の口からお延の前に描き出された。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)