“しろみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白望27.3%
白身27.3%
白味27.3%
卵白9.1%
蛋白9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白望しろみの山続きに離森はなれもりと云う所あり。その小字こあざに長者屋敷と云うは、全く無人ぶじんの境なり。ここきて炭を焼く者ありき。或夜あるよその小屋の垂菰たれこもをかかげて、内をうかがう者を見たり。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
... 玉子の白身しろみでアクを取りました」と聞いて大原が先日の事を想出おもいだし「今日は玉子のからでなくって白身をお使いですか、非常の御奮発ですな」
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「君、この連中が死んだ後で、脳髄のうずいを出して見るとね、うす赤い皺の重なり合った上に、まるで卵の白味しろみのような物が、ほんの指先ほど、かかっているんだよ。」
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
飲み「これは色が薄くって味が濃くって大層妙ですな」お登和「それは玉子の卵白しろみでアクをりましたのです」大原「ヘイ随分贅沢ぜいたくな珈琲ですな」お登和
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
あわき物あに塩なくして食われんや、卵の蛋白しろみあに味あらんや」というは、いわゆる乾燥無味砂を噛むが如しという類の語であって、エリパズの言に対する思いきった嘲罵ちょうばである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)