白望しろみ)” の例文
三三 白望しろみの山に行きて泊れば、深夜にあたりの薄明るくなることあり。秋の頃きのこを採りに行き山中に宿する者、よくこの事に逢ふ。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
白望しろみの山続きに離森はなれもりと云う所あり。その小字こあざに長者屋敷と云うは、全く無人ぶじんの境なり。ここきて炭を焼く者ありき。或夜あるよその小屋の垂菰たれこもをかかげて、内をうかがう者を見たり。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三三 白望しろみの山に行きてとまれば、深夜にあたりの薄明うすあかるくなることあり。秋のころきのこを採りに行き山中に宿する者、よくこの事に逢う。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
六四 金沢村かねさわむら白望しろみふもと、上閉伊郡の内にてもことに山奥にて、人の往来する者少なし。六七年前この村より栃内村の山崎なるなにがしかかが家に娘の婿を取りたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
六四 金沢村かねさはむら白望しろみの麓、上閉伊郡の内にてもことに山奥にて、人の往来する者少なし。六、七年前この村より栃内村の山崎なる某かかが家に娘の婿を取りたり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)