白身しろみ)” の例文
町内の本道(内科医)が、玉子の白身しろみや油を呑ませて大方は吐かせたそうで、今は疲労のために、うつらうつらしております。
... 玉子の白身しろみでアクを取りました」と聞いて大原が先日の事を想出おもいだし「今日は玉子のからでなくって白身をお使いですか、非常の御奮発ですな」
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
鶏卵けいらんにたとえていえばちょうど黄身きみ白身しろみもまだ判然と分かれておらぬ程度である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
米国では十年以前から行われている。今までの半熟というのは白身しろみばかり半分固まって黄身は少しも煮えておらん。あれでは白身の半熟で玉子の半熟でない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)