“しもよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
霜夜81.8%
霜除18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なき柳川春葉やながはしゆんえふは、よくつみのないうそつて、うれしがつて、けろりとしてた。——「按摩あんまあ……はありツ」とたちまみつきさうに、霜夜しもよ横寺よこでらとほりでわめく。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ホテルの門前を警衛する騎兵の銀の冑が霜夜しもよ大通おほどほりに輝き、馬の気息いきが白くつて居た。(一月二十五日)
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
そこにたたずんでいたが、だいぶ手間どれるので、何故待たせるのかと疑いながら、広縁へ出て、折ふし冬ざれの寺の庭面にわもに、霜除しもよけをかぶって、ほのかなくれないを見せている寒牡丹かんぼたんなど眺めていた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
霜除しもよけをかぶった牡丹花ぼたんのように、お千絵様は中にかがまっていた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)