“しつげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
失言85.7%
疾言14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かの鵞鳥がてうこゑ婦人ふじんくちあんぐり、眞赤まつかになつて白黒しろくろにしてる、さだめて先刻せんこく失言しつげんをば後悔こうくわいしてるのであらう。
持出し伊賀亮どの貴殿きでん只今の失言しつげん聞惡きゝにくし則ち御落胤らくいん相違さうゐなき證據は是にありとく拜見はいけんあるべしと出し示せば伊賀亮苦笑にがわらひしながらさらば拜見せんと手に取上これはまがひなきたう將軍家の御直筆ごぢきひつなり又御短刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なぞの女は人を迷宮に導いて、なるほどと云わせる。ふうんと云わせる。灰吹をぽんと云わせる。しまいには腕組をさせる。二十世紀の禁物は疾言しつげん遽色きょしょくである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)