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したたる
語句 | 割合 |
点滴 | 33.3% |
舌怠 | 33.3% |
舌蕩 | 33.3% |
盂蘭盆すぎの
良い月であつた。風はないが、
白露の
蘆に満ちたのが、穂に似て、
細流に揺れて、
雫が、青い葉、青い茎を
伝つて、
点滴ばかりである。
貫一は
瞬も
為で
視てゐたり。宮は窮して彼に会釈さへ
為かねつ。娘気の
可羞にかくあるとのみ思へる唯継は、
益寄添ひつつ、
舌怠きまでに
語を
和げて
徹夜三人で一斗五升飲んだといふ
翌朝でも、物言ひが
些と
舌蕩く聞える許りで、
挙動から歩き振りから、
確然としてゐた。