“あまだれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雨滴67.4%
雨垂21.7%
点滴4.3%
雨点4.3%
2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
机竜之助は、軒をめぐる雨滴あまだれの音を枕に聞いて、寂しいうちにうっとりとしていますと、頭上遥かに人のさわぐ声が起りました。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし見上げたる余の瞳にはまだ何物も映らぬ。しばらくは軒をめぐ雨垂あまだれの音のみが聞える。三味線はいつのにかやんでいた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
点滴あまだれ拍子べうしさびしう
わなゝき (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
三千代は寧ろうらめしさうに樋から雨点あまだれながめた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
洋人の諺に「雨からあまだれへ」と云ふことがある。山陽はどうしても古本の塵を蒙ることを免れなかつた。わたくしは山陽が又何かの宋槧本そうざんぼんを写させられはしなかつたかと猜する。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)