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しうちう
しかしドン・ジユアンは冷然と、
舟中に
剣をついた儘、
匀の
好い葉巻へ火をつけた。さうして眉一つ動かさずに、
大勢の霊を眺めやつた。
...
若し
君、
徳を
修めずんば
(八六)舟中の
人盡く
敵國たらん』と。
武矦曰く『
善し』と。
(八七)即ち
呉起を
封じて
西河の
守と
爲す。
甚だ
(八八)聲名有り。
或
霊は遠い浪の
間に、高々と両手をさし上げながら、
舟中の客を
呪つてゐる。又或霊は
口惜しさうに、舟べりを煙らせた
水沫の中から、ぢつと彼の顔を見上げてゐる。