“さんもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山門59.1%
三文18.2%
楼門9.1%
樓門9.1%
三銭4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、このあたりには、それほどに大きな、りっぱなご門は、あみだでら山門さんもんよりほかにはないはずだが、と法師ほうしはひとり思いました。
壇ノ浦の鬼火 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
ある時はわが大学に在りしことを聞知ききしりてか、学士がくし博士はかせなどいう人々三文さんもんあたいなしということしたりがおべんじぬ。さすがにことわりなきにもあらねど、これにてわれをきづつけんとおもうはそもまよいならずや。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
○五月、中村福助は養父の名を継ぎて五代目中村芝翫と改名し、歌舞伎座の中幕に「楼門さんもん」の石川五右衛門を勤む。
明治演劇年表 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
春昼の陽は暖かく光善寺の樓門さんもんを照らしていた。
郷介法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今僕に話すようじゃ、酸いも、甘いも、知っていて、旦那を三銭さんもんとも思ってやしない。僕が二厘の湯銭の剰銭つりで、(ちょいとこさ)を追返したよりは、なおひどく安くしてるんだ。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)