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三文
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さんもん
ふりがな文庫
“
三文
(
さんもん
)” の例文
自殺などというものは悔恨の手段としてはナンセンスで、
三文
(
さんもん
)
の値打もないものだ。
デカダン文学論
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
ある時はわが大学に在りしことを
聞知
(
ききし
)
りてか、
学士
(
がくし
)
博士
(
はかせ
)
などいう人々
三文
(
さんもん
)
の
価
(
あたい
)
なしということしたり
顔
(
がお
)
に
弁
(
べん
)
じぬ。さすがにことわりなきにもあらねど、これにてわれを
傷
(
きづつ
)
けんとおもうは
抑
(
そも
)
迷
(
まよい
)
ならずや。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
同盟だの
神明
(
しんめい
)
に誓った血判などと紙の上の約束が
三文
(
さんもん
)
の値打もなく踏みにじられ、昨日の味方は今日の敵、そうかと思うと昨日の敵は今日の味方で、共通する利害をめぐってただ無限の如く離合する。
家康
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
私のような考えに
三文
(
さんもん
)
の真実性も信じていなかった。
いずこへ
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
“三文”の意味
《名詞》
一文の三倍。
非常に安価なこと。
価値がないこと。
(出典:Wiktionary)
“三文”の解説
三文(さんもん)とは、極めて安価なもの、転じて粗悪や低俗であることを指す言葉。文とは日本における江戸時代以前の最小貨幣単位・文のことであり、それが3つしかなく、非常に値打ちが低いことを意味する。
(出典:Wikipedia)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
“三文”で始まる語句
三文字屋
三文文士
三文菓子
三文字紋弥