“さても”の漢字の書き方と例文
語句割合
却説100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
却説さても油屋五兵衞は町役人にともなはれ坂本の自身番へいたりしに豫々かね/″\心をゆるして召仕めしつかひし番頭久兵衞は高手小手にいましめられ居たるゆゑ五兵衞は久兵衞を見るやいなおのれは/\人面獸心にんめんじうしんなる奴かな五年以來このかた目を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
のみ皿小鉢さらこばちたゝき或はうたひ或はをどりなどして樂みけり却説さても袋井の甚右衞門は此程このほどお芳の逃亡かけおちなせしはてつきり九郎兵衞の所業ならん然すれば不動院などに匿れ居るも知れずと流石さすが商賣柄しやうばいがらだけはやくもかん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
却説さても紙屑屋長八は段々の仔細しさいを聞ていた歎息たんそくなしたりしが何れ又々近日御尋ね申さんと暇乞いとまごひして立歸り道々大橋の物語ものがたりを考へ嗚呼人間の盛衰せいすゐはかり難きものなりさしも越後家にて五百石取の物頭役を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)