“ことき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縡切66.7%
12.1%
絶命9.1%
小時3.0%
事切3.0%
小登喜3.0%
言消3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのさむらいのかおは蝋のように変じて、道庵に抱えられながら、虫の息が、ついに断末魔の息となり、やがて眠るが如く縡切こときれてしまいました。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
匕首あいくちかなんかで一突きにえぐられ、あッと叫ぶ間もなくこときれたのにちがいない。このおだやかな死顔を見ると、その辺の消息が察しられるのである。
隊士はたおれた。お千代は仰天し、走寄って介抱したが、もう絶命こときれていた。
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
小時ことき来て柘榴ざくろを供へ拝みけり
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
銀座西八丁目、小時ことき居。
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
清行はそれを聞いて恐れかしこみ、浄蔵に命じて直ちに祈祷を中止せしめたが、浄蔵が病室を退去するや、須臾しゅゆにして時平は事切こときれてしまった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「そんなら小登喜こときさ。のぼるよろこびなら縁起もいゝや。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
泣くのに半ば言消こときえて
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)