“げんば”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゲンバ
語句割合
玄蕃80.0%
現場20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剛槍ごうそうみずから誇る彼は、北ノ庄の身内みうちに佐久間玄蕃げんばありと聞ゆる程なその男に、きょうこそ会ってみたいと、駈け廻るのだった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信長は大高城の前方左右に丸根、鷲津の二つの砦を構え、佐久間盛重と織田玄蕃げんばにまもらせて、今川勢の進軍を待っていた。
織田信長 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
現場げんばに落ちていた刀は、二三日前作事の方に勤めていた五瀬某が、詰所つめしょに掛けて置いたのを盗まれた品であった。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
屋内おくないはべつに取乱とりみだされず、犯人はんにんなにかを物色ぶっしょくしたという形跡けいせきもないから、盗賊とうぞく所為しょいではないらしく、したがつて殺人さつじん動機どうきは、怨恨えんこん痴情ちじょうなどだろうという推定すいていがついたが、さて現場げんばでは
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)