“げねつざい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
解熱剤66.7%
下熱剤33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「軍医部が近いところにあれば、その容体をいって薬を貰って来てやるのだが、今はどうすることも出来ない。まあ気休めに解熱剤げねつざいでもあたえておこうか。」
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
浮世の日がはげし過ぎて困る自分には——東京にも田舎いなかにもおりおおせない自分には——煩悶はんもん解熱剤げねつざい頓服とんぷくしなければならない自分には——神経繊維のはじの端まで寄って来た過度の刺激を
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
むらひとたちは、あつまって相談そうだんをしました。そして、二まい小判こばん薬売くすりうりにやりました。薬売くすりうりは疫病えきびょうにきくくすり製造法せいぞうほうと、下熱剤げねつざいつくかたむらひと伝授でんじゅしました。
おばあさんと黒ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
疫病えきびょうにきく、毒下どくくだしの薬袋くすりぶくろにはくろねこのき、下熱剤げねつざい薬袋くすりぶくろにはからすのきました。むらひとは、つくったくすりをおぶって、それから、やまえて他国たこくりにてゆきました。
おばあさんと黒ねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)