“きゝみゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
聞耳60.0%
聴耳20.0%
聽耳20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梯子段にも廊下にも、宿の女中や娘や料理人が、昂奮した樣子で、しかも面白さうに聞耳きゝみゝを立てゝ居た。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
「はい。」と浅之丞はしたぱらを撫でながら、じつと聴耳きゝみゝを澄ませた。腹のなかでは猫の啼き声どころか、鼠一匹潜つてゐる容子ようすも見えなかつた。
しばらしづか聽耳きゝみゝててゐたぼくはさうつて、友人いうじんはうかへつた。いつのにかかれひざうへには丸顏まるがほをんな牡丹ぼたんのやうなわらひをふくみながらこしかけてゐる。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)