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聞耳
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きゝみゝ
ふりがな文庫
“
聞耳
(
きゝみゝ
)” の例文
博士は
中單
(
チヨキ
)
の
鈕
(
ボタン
)
を嵌め掛けた手を
停
(
とゞ
)
めて、
聞耳
(
きゝみゝ
)
を立てた。この「どこか徃つてよ」には、博士は懲りてゐる。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
梯子段にも廊下にも、宿の女中や娘や料理人が、昂奮した樣子で、しかも面白さうに
聞耳
(
きゝみゝ
)
を立てゝ居た。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
夜中に二三度雨が降つて居ないかと
聞耳
(
きゝみゝ
)
を立てもした。けれど、それは日本の習慣が自分にあるからで、高い
処
(
ところ
)
に寝て居る身には、雨が地を打つ音などは
聞
(
きこ
)
えやうが無い。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
怜悧な玉ちやんは
聞耳
(
きゝみゝ
)
を立てて、
本
(
ほん
)
を置いて立つて、唇のところに指を當てて、可哀い大い目を睜つて、二親を見比べてゐる。指を
㘅
(
くは
)
へてはならぬと、博士が教へてゐるので、㘅へはせぬのである。
半日
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
耳
常用漢字
小1
部首:⽿
6画
“聞”で始まる語句
聞
聞説
聞済
聞分
聞咎
聞惚
聞書
聞糺
聞人
聞合