“㘅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くは50.0%
くわ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怜悧な玉ちやんは聞耳きゝみゝを立てて、ほんを置いて立つて、唇のところに指を當てて、可哀い大い目を睜つて、二親を見比べてゐる。指をくはへてはならぬと、博士が教へてゐるので、㘅へはせぬのである。
半日 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
くき錫紙すずがみ巻きたる、美しきすみれの花束、きらきらと光りて、よもに散りぼふを、き物得つとかの狗、踏みにじりては、くわへて引きちぎりなどす。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)