“きょうげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狂言69.2%
香厳7.7%
強言7.7%
橋玄7.7%
郷原7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、としわかいし、げい達者たっしゃであるところから、作者さくしゃ中村重助なかむらじゅうすけしきりにかたれて、なに目先めさきかわった狂言きょうげんを、させてやりたいとのこころであろう。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
兄さんは聡明な点においてよくこの香厳きょうげんという坊さんに似ています。だからなおのこと香厳がうらやましいのでしょう。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
坊さんの名はたしか香厳きょうげんとか云いました。俗にいう一を問えば十を答え、十を問えば百を答えるといった風の、聡明霊利そうめいれいりに生れついた人なのだそうです。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
時に取ってのさがとも覚えられぬを、あな喜ばしの祥兆といえるは、余りに強言きょうげんに聞えければ、燕王もこらえかねて、和尚おしょう何というぞや、いずくにか祥兆たるを得る、と口を突いてそゞろぎののしる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そういう友達の中でも、橋玄きょうげんとか、何顒かぎょうとかいう人々は、むしろ彼の縦横な策略の才をなりとして
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
郷原きょうげんというんじゃなかったかしら。郷原は徳の賊なりと論語に書いてあったわね。
竹青 (新字新仮名) / 太宰治(著)