“かづの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鹿角88.2%
葛野11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鹿角かづの打ったるかぶとを冠り紺糸縅こんいとおどしよろいを着、十文字のやりっさげて、鹿毛なるこまに打ちまたがり悠々と歩ませるその人こそ甚五衛門殿でございました」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
中でも北津軽、南津軽、岩手、鹿角かづの、仙北、最上もがみ、村山の諸郡は蓑の王土と呼んでいい。新潟県、富山県などにも作り方に面白いのがあるが、さまで美しくはない。
蓑のこと (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
或る時天皇、近つ淡海あふみの國に越え幸でましし時、宇遲野うぢのの上に御立みたちして、葛野かづのみさけまして、歌よみしたまひしく
そのお途中で、山城やましろ宇治野うじのにお立ちになって、葛野かづのの方をごらんになりますと、そちらには家々も多く見え、よい土地もどっさりあるのがお目にとまりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
こは諸人のもちいつかまどの神なり。次に大山咋おほやまくひの神。またの名はすゑ大主おほぬしの神。この神は近つ淡海あふみの國の日枝ひえの山にます。また葛野かづのの松の尾にます鳴鏑なりかぶらちたまふ神なり。次に庭津日にはつひの神。
千葉の 葛野かづのを見れば