“おやいぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
母犬66.7%
親犬33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあいだを、小犬こいぬたちは、あななかから、くびをのばして、母犬おやいぬが、なにかうまいものをってきてくれるのを、いまかいまかとっていました。
森の中の犬ころ (新字新仮名) / 小川未明(著)
木影こかげうごく。蛙が鳴く。一寸ちょっと耳をびちっと動かした母犬おやいぬは、またスヤ/\と夢をつゞける。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
母犬おやいぬは、だれにも、づかれないに、小犬こいぬたちをつれて、そこからほどへだたった、あるもりなかしてしまいました。
森の中の犬ころ (新字新仮名) / 小川未明(著)
母犬おやいぬは、自分じぶんが、空腹くうふくかんじているときでも、なにかものつければ、すぐに子供こどもたちのいるところへってきました。
森の中の犬ころ (新字新仮名) / 小川未明(著)
「また、こんなやっかいなものをみやがった。」と、主人しゅじんはいって、子供こどもをみんなかわながしてしまいました。親犬おやいぬは、きちがいのようになってさがしていました。
酒屋のワン公 (新字新仮名) / 小川未明(著)