“おて”の漢字の書き方と例文
語句割合
御手100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本尊の阿弥陀様の御顔おかほは暗くて拝め無い、たヾ招喚せうくわんかたち為給したまふ右の御手おてのみが金色こんじきうすひかりしめし給うて居る。貢さんは内陣を出て四畳半の自分の部屋にはいつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
それが静かな潮風しおかぜに、法衣ころもの裾を吹かせながら、浪打際なみうちぎわを独り御出でになる、——見れば御手おてには何と云うのか、笹の枝に貫いた、小さい魚を下げていらっしゃいました。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
御手おてとらせ玉ひ御覽ごらん有るに全くの若君わかぎみには寶永三酉年三月十五日御誕生ごたんじやうにてすぐ御早世ごさうせい澤の井も其明方あけがたに同じく相果あひはて平澤村光照寺へはうむり右法名ほふみやう共にうつし有て且天一坊は原田嘉傳次が子にして幼名えうみやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)