“おきいで”の漢字の書き方と例文
語句割合
起出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
合せしからは浮々うか/\江戸におち付ては居るまじ翌日あすくらきより起出おきいでて其の方は品川の方より段々だん/\に尋ぬべし我は千ぢゆ板橋いたばしなど出口々々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
正月一ぱい、私は紙鳶たこを上げてばかり遊び暮した。学校のない日曜日には、殊更に朝早く起出おきいでて、冬の日の長からぬ事を恨んだが、二月になって或る日曜日の朝は、そのかいもなく雪であった。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)
さて其夜も白々ほの/″\と明渡りけるに大勢の客人共は皆々一同に起出おきいでうが手水てうづつかうゆゑ後藤半四郎も同じく起出おきいでうが手水てうづ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大膳は聞濟きゝすまし夫は近頃不了簡ふれうけんの女なりなどいひほどなくまくらにはつきたり已に其夜も追々おひ/\ふけわたり丑滿頃うしみつころとなりければ大膳はひそかに起出おきいであひふすま忍明しのびあけぬき足に彼女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)